2006年07月25日
第86話 旧盆グッズ
沖縄の行事は旧暦を基本に動いています。お盆も旧暦の7月15日です。詳しい歴史の説明は専門のサイトに任せるとして、旧盆グッズの紹介でもしてみましょう。
まず、お線香。
沖縄のお線香は1本1本ではなく、6本がまとまりになっているのが一般的です。色は真っ黒。使う時は半分に分けて3本にして使うのが普通です。
ぼく、上手く割れないっす。慣れた人がやると、キレイに3本3本の半分ずつに割れるんっすけど、2本4本になったり、もう一息のところで折れたりするっす。「初めから3本で作ればいいのに・・・」と思うっす。負け惜しみっすけど。(^^;
そして、うちかび。
これは、あの世のお金ということで、お盆の最終日に燃やして、煙とともに天空のご先祖様に送ります。黄色い紙には丸い模様があり、沢山の小銭のように見えます。ご先祖様があの世でもお金に困らないように、できるだけ沢山焼いてあげます。
「このお金で、オジイもオバアも大金持ちだね!いいはずよ~」と子供の頃は思ったものです。
あの世でも、お金が必要なんっすね。時々おこづかいくれないっすかね?
2006年07月21日
第85話 アフリカマイマイ
デンデンムシ、カタツムリというと雨の時期にどこからとも無く現れる小さな愛らしい虫です。なかには苦手な人もいるでしょうが童謡になったりキャラクターになったり、身近な存在です。
でも、沖縄には体長15cmを超えるような黒光りしたデンデンムシがいるっす。アフリカマイマイっす。アフリカというくらいっすから、原産は南アフリカっす。1930年に食料として持ち込まれたらしいっす。やがて、野生化して農作物を食い荒らす害虫になるっす。
ところが、終戦時の食料が無い時期には、重要なタンパク源としてウチナーンチュを飢餓から救ってくれた益虫にのし上がります。もともと、食料としてエスカルゴと同じように美味しいらしいので大変重宝したらしいです。私の父親も良く食べたらしいです。
今は農薬散布のために、数がだいぶ減り、生き残った固体も残留農薬で食用にはならないらしいです。
てっきり店長は食べたことがあると思ったっす。なにか変わったもの食べたこと無いっすか?セミとかは食べたことあるんじゃないっすか?
セミは同級生がアルミホイルで包んで蒸し焼きにして食べていたな。わたしは、食べたことが無いぞ。ただ・・・犬は食べたことがあるな。昔から滋養強壮として沖縄では赤犬が食べられてきた。最近はさすがに食べないな。
中国では羊の肉と言って犬の肉を食べさせる故事があるっすよね。「羊頭狗肉」羊の頭を看板にして実際には犬の肉を売る。見せ掛けは立派だけど中身は大したこと無いって意味っす。犬の肉って羊の肉に味が似ているらしいっすよ。
中国人は4つ足のものは机と椅子以外なら何でも食う!と言われますが、フランス人は足が無くても(カタツムリ=エスカルゴ)食う!のでフランス人のほうが食にたいする貪欲さは上かもしれません。
2006年07月18日
感謝感激 10000突破
ついに、大台、10000突破しました。本当に有難うございます。
すごいっすね!ホントに皆さんのお陰っす!
夏の夕日のいい感じの写真が撮れましたので、ちょっと話とは関係ないショットですが載せました。忙しい日々のなかで、静かな海辺の夕日なんか眺めてみるのも良いのではないでしょうか。
僕は、明るい青空っす。平和の丘から撮った一枚っす。
Posted by 幸作 at
19:34
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2006年07月16日
第84話 方言ニュース
http://www.okinawabbtv.com/news/h_news.htm#
沖縄ならではのラジオ番組を紹介します。その名も『方言ニュース』
ラジオ沖縄(ROK)の平日のお昼1時から放送されています。なんと、1960年のROK開局と同時に始まった番組で40年以上の長寿番組です。月・水・金は小那覇全人さん、火・木は伊狩典子さんが担当しています。
小那覇さんは、伝説のお笑い芸人「小那覇ブーテン」さんの御子息にあたる方っす。沖縄方言普及協議会の副会長もしているっす。僕らのように方言を分からない世代に方言を伝えていく活動をしているっす。小那覇さんは80歳になるっすけど、現役のニュースキャスターっす。
オジイ、オバアにも良く聞き取れるようゆっくり丁寧に話してくれます。私の亡くなったオバアも良く聴いていました。そして、いまはインターネットの時代です。なんと、この方言ニュースがポッドキャストで聴けるようになりました。さらに、ブロードバンド放送版では字幕スーパー入りの映像配信まで行われています。
1998年~2001年にはCS放送もしていたみたいっす。覚えている人もいるっすかね?沖縄の方言を勉強したい人にはお勧めのブロードバンド配信っす!是非一度、聴いてみてくださいっす!
2006年07月10日
第83話 台風とボランティア
本格的な夏到来!!沖縄の夏といえば台風です。年に10~20個は接近しますので夏の風物詩のようなものです。沖縄の生活は台風とともにあるといっても過言ではありません。
とはいえ、『観光立県沖縄』(かんこう りっけん おきなわ)としては、台風で観光地や観光客に被害が出ることは悩みの1つです。とくに台風による飛行機の欠航は大きな問題です。毎年、台風シーズンになると飛行場には帰れなくなった人たちの疲れきった様子がニュースで流れます。こんなとき台風=災害なんだと実感します。
台風シーズンは観光シーズンっすから、ホテルや民宿も満杯で被災者を止める余裕は無いっす。大人は一晩くらい我慢できるっすけど、小さな子供たちが空港のロビーの床に寝ている姿は本当にかわいそうっす。
そんな辛い思いをすると、二度と沖縄に来たくないなんて思ってしまうかもしれません。ウチナーンチュとしてもとても残念でなりません。しかし、最近では台風時に航空機の欠航によって空港施設内に滞留を余儀なくされている沖縄を訪れた観光客の皆様にホームステイの支援を行なっているグループがあります。その名も『台風ボランティア友の会』
すこしでも、いい思い出をつくってもらいたくって頑張っているグループです。
台風は本来『災害』っすから、避けてくれるに越したことはないっす。でも、台風が極端に少ない年は『干ばつ』をはじめ、海水温が上昇しすぎてサンゴが死んでしまう『サンゴの白化』が起こってしまうっす。
沖縄のサンゴは、台風が大きなエネルギーで海水をかくはんしてくれるお陰で熱すぎない水温にしてもらっているっす。沖縄の美しい海を台風は守ってくれていると思うと、「台風ってそんなに悪い奴じゃないんだ!」って気がしないっすか?
2006年07月06日
第82話 コーラビンのコップ
戦後物の無かった沖縄の創意工夫の産物です。当時のウチナーンチュはアメリカから入ってきたコカコーラのビンを上下半分に切ってコップを作りました。厚手で丈夫なコップで重宝したようです。残った上半分は漏斗(ろうと)にしたり風鈴にしたりしたそうです。
なるほど、美味しい泡盛が飲めそうっすね!でも、どうやって切り分けたんすか?ガラス用のノコギリでもあったんっすかね?
これが、物凄く原始的で、かつ、科学的な方法だったんだ。まず、コ~ラ~のビンに針金を巻きつける。そして、摩擦熱を起こした後冷水に入れると、そこからキレイに割れる。ガソリンを含ませた紐を巻きつけて燃やすこともあるそうだ。
良く見ると、切り口が割れたようになってるっすね。オジイたちは色々工夫してたんっすね。