2007年08月12日
第117話 おしぼり
この写真をみて分かることは?
この人は、ウチナーンチュっすね。間違いないっす。
沖縄の普通の風景だな。居酒屋で、おしぼりをもらって、手を拭いた後はコースター代わりにジョッキやグラスの下に敷く。いつ、誰がやりだしたかは分からないが、ウチナーンチュにとってはこれが普通だ。
沖縄の場合、お酒と言えば「中ジョッキのビール」から始まり「泡盛の水割り」となるっす。どちらも放って置くとグラスに沢山の水滴がついて、テーブルに水たまりができちゃうっす。コースター代わりにおしぼりを使うと、水滴を吸ってくれるだけでなく、すぐにテーブルを拭くことも出来るので便利っす。
ただし、おしぼりは「布」のものに限る。最近の「不織布」ではできないな。だからファミレスや喫茶店ではあまり見かけない。もちろん、喫茶店でも「布」のおしぼりを出してくれたら、アイスコーヒーのグラスに敷く事になるな。
ティッシュでテーブルを拭くのとなにか関係あるかもしれないっすね。
「コースターを別に用意するよりおしぼり敷いとけば面倒くさくないさ~」ってことなんだろうな。
みなさんも、この光景を見かけたら、「ああ、あの人はウチナーンチュだ」と思って間違いないっすよ。
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2007年08月06日
第116話 イルカ漁
沖縄の北部、名護市はかつてイルカ漁が有名でした。
イルカって、あのカワイイ哺乳動物っすよね。捕って食べたんっすか!・・・ショック・・・
まあ、気持ちは分かるが、当時は貴重なタンパク源だったからな。現代のように飽食の時代と違って、海からの恵みはとても密接に生活に溶け込んでいたんだ。
『ぴとぅ漁』とか『ひーとぅ漁』と言って、バンドウイルカやゴンドウクジラを捕り、古くは首里王朝の時代から『ぴとぅ漁』の記録があって、昭和40年代まで盛んだった。
名護湾には3月から5月にかけて『ぴとぅ』が群れを成して迷い込むことがあった。その群れをサバニで取り囲み浅瀬においこむと、岸で待っていた名護の人々が合図と同時に『ぴとぅ』に襲い掛かるという算段だ。
『ぴとぅ漁』が行われた後の名護湾は、海が真っ赤な血で染まり、『ぴとぅ』の血と脂の匂いが漂ったらしい。
ううう・・・残酷すぎて気持ち悪くなってきたっす。
本土復帰してからは、ほとんど聞かないっすね。もうやめちゃったんっすか?きっと、残酷だからと言う理由で動物愛護団体から禁止されたんじゃないっすか?!
確かに、そういった動きは有ったらしいし、現在では自由にイルカやクジラを捕る事は出来なくなったが、許可を受けた漁師さんは今でも『ぴとぅ漁』を行っている。
しかし、近頃はイルカがあまり寄ってこなくなったのが実情のようだ。名護湾は復帰後、埋め立てがあって、砂浜や海岸線が大きく変わった。海も以前に比べるとだいぶ汚れてきたからな。
近年ではイルカが迷い込んできたこと自体がニュースになるくらい珍しくなった。
自然が壊されたお陰で『ぴとぅ漁』が衰退していったんっすね。そう考えると、毎年イルカが寄ってきた昔の名護湾は、大自然の恵みを提供してくれていたわけっすね。
ちなみに、いまでも名護では『ぴとぅ料理』が食べられるぞ。今度食べに行くか?
いや・・・結構っす・・・。