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昔話ではありませんが、沖縄がアメリカ統治時代から本土復帰にかけて起こったことを 『沖縄ちょっと昔話』 として紹介したいと思います。日本復帰前に沖縄に生まれ、関西にも住んだことのある私が経験した、カルチャーショック的なお話を紹介します。

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2007年09月30日

第120話 沖縄戦と教科書

第120話 沖縄戦と教科書



第120話 沖縄戦と教科書
来年の高校教科書に『集団自決に日本軍が関与した内容を
削除した』ことについて、沖縄県民が行動をおこしています。

第120話 沖縄戦と教科書
個人的な見解は述べないことにするっす。
でも、2007年9月29日に集った人々の思いは、大会決議文に
集約されていると思うので、紹介するっす。

大会決議文

去る三月三十日、文部科学省は、平成二十年度から使用され
る高等学校教科書の検定結果を公表したが、沖縄戦における
「集団自決」の記述について、「沖縄戦の実態について誤解す
るおそれのある表現である」との検定意見を付し、日本軍によ
る命令・強制・誘導等の表現を削除・修正させている。

その理由として同省は、「日本軍の命令があったか明らかで
はない」ことや、「最近の研究成果で軍命はなかったという説
がある」ことなとを挙げているが、沖縄戦における「集団自
決」が、日本軍による関与なしに起こり得なかったことは紛れ
もない事実であり、今回の削除・修正は体験者による数多くの
証言を否定し歪曲しようとするものである。

このため、これまて口を閉ざしていた多くの体験者が子供た
ちに誤った歴史を教えることの危機感から、辛い体験や真実を
ようやく語り始めている。

また、去る大戦て国内唯一の地上戦を体験し、一般県民を含
む多くの尊い生命を失い、筆舌に尽くしがたい犠牲を強いられ
た県民にとっても、今回の削除・修正が到底容認できるもので
はないことから、激しい怒りを示し、そのうねりは県内全体を
揺るがす力となって、沖縄県議会での二度の意見書決議、四十
一の市町村議会全ての意見書決議へと結びつき、さらには県内
地方四団体や民間団体が相次いで文部科学省へ要請するなど、
県民が一丸となって取り組む結果となった。

これに対し、文部科学省は「教科用図書検定調査審議会が
決定することであり、理解していただきたい」との回答に終始
し、検定意見の撤回と「集団自決」に関する記述の回復を拒否
し続けている。

また、今回の教科書検定に際して、文部科学省はあらかじめ
合否の方針や検定意見の内容を取りまとめた上て同審議会に諮
問していること、諮問案の取りまとめに当たっては係争中の裁
判を理由にし、かつ、一方の当事者の主張のみを取り上げてい
ること、同審議会では「集団自決」の議論が全くなされていな
かったことなと、新たな事実か相次いで判明したのにもかかわ
らず、依然として対応を改めようとしていない。

教科書は未来を担う子供たちに真実を伝える重要な役割を担
っている。だからこそ、子供たちに、沖縄戦における「集団自
決」が日本軍による関与なしに起こり得なかったことが紛れも
ない事実であったことを正しく伝え、沖縄戦の実相を教訓とす
ることの重要性や、平和を希求することの必要性、悲惨な戦争
を再び起こさないようにするためにはどうすればよいのかなど
を教えていくことは、我々に課せられた重大な責務である。

よって、沖縄県民は、本日の県民大会において、県民の総音
として国に対し今回の教科書検定意見が撤回され、「集団自
決」記述の回復が直ちに行われるよう決議する。

平成十九年九月二十九日
九・二九教科書検定意見撤回を求める県民大会実行委員会


第120話 沖縄戦と教科書
このブログは、大会決議文に同意します。



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