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昔話ではありませんが、沖縄がアメリカ統治時代から本土復帰にかけて起こったことを 『沖縄ちょっと昔話』 として紹介したいと思います。日本復帰前に沖縄に生まれ、関西にも住んだことのある私が経験した、カルチャーショック的なお話を紹介します。

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2007年09月24日

第119話 将来筋

第119話 将来筋

第119話 将来筋
沖縄の住宅は、ほとんどが鉄筋コンクリートです。台風の多い土地柄でもあり、高温多湿の亜熱帯気候では「シロアリ」が発生しやすいという理由から木造住宅は敬遠され始め、戦後は鉄筋コンクリートの家が増えました。

第119話 将来筋
店長、以前から気になってることがあるっす。屋上に四角いブロックみたいな部分があるのは何なんっすか?

第119話 将来筋

第119話 将来筋
これは、『将来筋』といって、復帰前後の築30年以上の1階建ての住宅に良く見られるな。沖縄本島の都市部ではあまり見かけなくなったが、離島では良く見かけるぞ。

第119話 将来筋
『将来筋』っすかぁ・・・なんで、将来なんっす?

第119話 将来筋
これには、ウチナーンチュの子供達への夢が託されているんだ。将来、子供達が成人して、その家の2階に住宅を増築するとする。その時に2階の『柱』となる部分をあらかじめ突き出させておけば後で利用することが出来るから、と言う理由だ。
つまり、『将来の増築の為に使う鉄筋』が、屋上のブロックの中に備えられたあるわけだ。

第119話 将来筋
へぇ、いい話っすねぇ
でも、現実的に使えるんっすか?

第119話 将来筋
痛いところだな・・・耐震構造など建築基準が厳しくなっているし、なにしろ築30年以上も経っている建物の上に、さらに重たい鉄筋コンクリートを造る事にメリットがあるかは疑問だ。愛着がある建物を残しておきたい気持ちは分かるが、現実的には「建て替え」するだろうな。

第119話 将来筋
なるほど・・・ちょっと、寂しい気もするっすね。でもウチナーンチュの『家を子孫に残していくんだ!』という、熱い思いが分かった様な気がするっす。

第119話 将来筋
みなさんも、先人達の思いを想像しながら、屋上に上がってみてはどうでしょう?


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