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昔話ではありませんが、沖縄がアメリカ統治時代から本土復帰にかけて起こったことを 『沖縄ちょっと昔話』 として紹介したいと思います。日本復帰前に沖縄に生まれ、関西にも住んだことのある私が経験した、カルチャーショック的なお話を紹介します。

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2006年06月19日

第79話 慰霊の日

第79話 慰霊の日

第79話 慰霊の日
沖縄で作られたカレンダーには本土のカレンダーには無い休日が印刷されているっす。6月23日の慰霊の日っす。

第79話 慰霊の日
慰霊の日は沖縄戦の終わった日という意味で、沖縄県の条例で休日と決まりました。この日は沖縄県、市町村の学校や役所は休みになります。国関係の学校・役所は当てはまらないので「平日」として通常通りになります。ですから『国立』琉球大学は授業があるのに、『県立』芸術大学は休校だったりします。

第79話 慰霊の日
慰霊の日の正午には、1分間の黙祷をして、戦争で亡くなった沢山の命の冥福を祈るっす。そして戦争の悲惨さや愚かさを繰り返さない為の式典が各地で行われるっす。また、小中学校では慰霊の日のための特別授業が行われるっす。平和が一番っす。『命どぅ宝』(ぬちどぅたから)っすね!

第79話 慰霊の日
実はこの慰霊の日は一度なくなりました。
復帰前の1962年、立法院によって法定休日(当初は6月22日)として定められましたが、1972年の本土復帰に伴い日本の法律では法的根拠がなくなってしまいました。また、1989年の政府の週休二日制導入の際に「慰霊の日」や「広島原爆記念日」が休日として認められないことになりました。

第79話 慰霊の日

しかし、1991年地方自治法が改正され、沖縄県議会は「沖縄戦を風化させてはいけない」として条例で「慰霊の日」を休日として復活させました。県立が休みで国立が仕事なのはこのことが原因です。ちなみに民間企業はこのご時世、休むところは少ないようです。

沖縄戦は国内唯一の地上戦。死者も日本兵だけでなく民間人も犠牲になりました。もちろん、米兵も戦死しました。沢山の命が犠牲になった沖縄戦を風化させてはいけないという強い決意の日でも有ります。

第79話 慰霊の日
それから、迷信ですが、慰霊の日は海水浴しちゃいけないっす。海に引っ張り込まれるらしいっすよ!ちょうど梅雨が明けた頃っすけど、我慢するっす。


参考サイト:沖縄タイムス
http://www.okinawatimes.co.jp/sengo60/kako.htm


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この記事へのコメント
慰霊の日。合掌。
Posted by bassken at 2006年06月23日 19:56
そして、黙祷・・・
Posted by 幸作 at 2006年06月23日 20:14
 
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