2007年08月06日
第116話 イルカ漁
沖縄の北部、名護市はかつてイルカ漁が有名でした。
イルカって、あのカワイイ哺乳動物っすよね。捕って食べたんっすか!・・・ショック・・・
まあ、気持ちは分かるが、当時は貴重なタンパク源だったからな。現代のように飽食の時代と違って、海からの恵みはとても密接に生活に溶け込んでいたんだ。
『ぴとぅ漁』とか『ひーとぅ漁』と言って、バンドウイルカやゴンドウクジラを捕り、古くは首里王朝の時代から『ぴとぅ漁』の記録があって、昭和40年代まで盛んだった。
名護湾には3月から5月にかけて『ぴとぅ』が群れを成して迷い込むことがあった。その群れをサバニで取り囲み浅瀬においこむと、岸で待っていた名護の人々が合図と同時に『ぴとぅ』に襲い掛かるという算段だ。
『ぴとぅ漁』が行われた後の名護湾は、海が真っ赤な血で染まり、『ぴとぅ』の血と脂の匂いが漂ったらしい。
ううう・・・残酷すぎて気持ち悪くなってきたっす。
本土復帰してからは、ほとんど聞かないっすね。もうやめちゃったんっすか?きっと、残酷だからと言う理由で動物愛護団体から禁止されたんじゃないっすか?!
確かに、そういった動きは有ったらしいし、現在では自由にイルカやクジラを捕る事は出来なくなったが、許可を受けた漁師さんは今でも『ぴとぅ漁』を行っている。
しかし、近頃はイルカがあまり寄ってこなくなったのが実情のようだ。名護湾は復帰後、埋め立てがあって、砂浜や海岸線が大きく変わった。海も以前に比べるとだいぶ汚れてきたからな。
近年ではイルカが迷い込んできたこと自体がニュースになるくらい珍しくなった。
自然が壊されたお陰で『ぴとぅ漁』が衰退していったんっすね。そう考えると、毎年イルカが寄ってきた昔の名護湾は、大自然の恵みを提供してくれていたわけっすね。
ちなみに、いまでも名護では『ぴとぅ料理』が食べられるぞ。今度食べに行くか?
いや・・・結構っす・・・。
Posted by 幸作 at 21:20│Comments(2)
│ちょっと昔話
この記事へのコメント
石像は一般人にもわかりやすくなのか、よくわからないけど、オキちゃんショウのイルカになってるけど、実際はクジラです。まぁ、クジラも今は禁止されていますが。
こういった多くの人の目に触れるモノに掲載するときは少しは調べて書いた方が良いですよ。勘違いして騒ぎ立てる人もいるので。
こういった多くの人の目に触れるモノに掲載するときは少しは調べて書いた方が良いですよ。勘違いして騒ぎ立てる人もいるので。
Posted by なな at 2013年10月06日 19:58
ななさん コメントありがとうございます。
石像のイルカの件ですが、名護市の道路沿い海側にあるイルカの石像ですので、海洋博公園のイルカのオキちゃんではありません。
2013年10月現在も有りますので、確認できますよ。
車を止めて記念撮影している方もいます。車どおりが多い国道ですので、駐車することはお勧めしませんが・・・・・・
石像のイルカの件ですが、名護市の道路沿い海側にあるイルカの石像ですので、海洋博公園のイルカのオキちゃんではありません。
2013年10月現在も有りますので、確認できますよ。
車を止めて記念撮影している方もいます。車どおりが多い国道ですので、駐車することはお勧めしませんが・・・・・・
Posted by 幸作 at 2013年10月18日 23:55