第118話 御願不足
「うがんぶすく」と読みます。沖縄では家庭内に悪いことが続くと「うがんぶすく」だからだと言う会話が良く聞かれます。
漢字で書くと「御願」なので、「お願い」と間違えてしまいそうですが、どちらかというと「拝み」と捉えるのがニュアンスとしては近いでしょう。
悪いことが怒るのは、先祖や神様に対する「拝み」が少ないからだ!という訳です。
そういえば、知り合いで軽い交通事故が続いた人がいたっすけど、みんなから「うがんぶすくだからさ~」って言われてたっす。毎日、拝んでいても「うがんぶすく」って言われてたみたいで、本人は納得してなかったっすけど・・・
拝み方が間違ってたんっすかね?
地域によっても、家庭によっても、それぞれ作法があって、どれが正しいとはいえないが、基本的なところは似ているな。
例えば
1)拝む時は、必ず口に出す。心の中で思うだけではダメ。
2)拝む内容は「報告」であること。神頼みなど「~して下さい」とか「~が欲しい」と言うのはダメ。
3)旧暦の1日と15日には豪華なお供えをする。
と、いったところかな。
へえ~。店長詳しいっすね。よっぽどマメに御願してるみたいっす。そんなに信心深いとは思わなかったっす。
・・・実は、そういう「御願」の方法についてのハウツー本が出ているんだ。結構、売れているらしい。ウチナーンチュにとって、「御願」は生活の中に無くてはならないものなのに、核家族化が進んで、正しい「御願」のやり方をちゃんと伝えられていない実情がある。
オジイ、オバアがいる家でも、何かと任せっきりになってしまいがちっすからね。僕も正しい「御願」の仕方は自信がないっす。少し勉強しなきゃっすね!
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