第140話 興南旋風
興南高校優勝おめでとう!!
第82回選抜高校野球大会で興南高校が初優勝!
そして、第92回全国高校野球選手権大会で夏の大会沖縄勢初優勝!
なんと!春夏連覇のおまけつき!
一所懸命応援したので、興南高校の校歌まで覚えてしまったっす。
ああ南海の空晴れて 学び舎高く聳え立つ
若き希望の眉あげて 真理の道をたずねゆく
われら 興南高校に 高邁自主の鐘が鳴る
http://senior.konan-h.ed.jp/index.jsp 興南高校ホームページ
今年は春の選抜は興南高校と嘉手納高校の2校同時出場という大会でもあり、本土復帰前の1960年に初めて沖縄の首里高校が甲子園に出場してから50年の節目のある年でもありました。
まさに、平成の『興南旋風』が吹いた大会でした。
ところで、店長。
よく「興南旋風」って聞くんっすけど、なんで「興南旋風」なんっすか?
「沖尚旋風」とか「沖水旋風」って言わないっすよね?
1968年、夏の第50回大会にさかのぼるんだ。
それまでの沖縄チームは本土の高校との実力差が大きくて初戦敗退が当たり前だった。
1勝するだけでも大変なことだった。
ところがその年、興南高校が強豪を次々倒し、ベスト4まで勝ちあがったんだ。
「興南旋風」はそのときマスコミがつけた呼び名で、大会の台風の目になった『興南』を象徴する言葉になったんだな。
そのときの主将が現在の我喜屋(がきや)監督だ。
1968年成績
1回戦 興南5-3岡谷工(長野)
2回戦 興南8-5岐阜商
3回戦 興南4-0海星(長崎)
準々決勝興南10-4盛岡一(岩手)
準決勝 興南0-14興国(大阪)
沖縄の本土復帰が1975年っすから、1968年当時の沖縄から甲子園にはパスポートが要る時代っすね。
そうだな、小さな島から全国という大舞台に挑む高校球児たちを沖縄県民全体で応援したんだ。
国道に車が消えるほどだった。
そうっすね。今年の決勝戦は商店街も応援一色で仕事放り出して応援してたっす。
今年の夏は沖縄の高校野球史でも大きな年になったと思うっす。
これからもウチナーンチュは高校野球を熱く応援するっす!!
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